♥ 「痛み」

耐えられない  耐えられない 

この痛みに  この苦しみに

痛いよ  痛いよ

だれか  この痛みを取り除いて



「どこが痛いの?」 と君が訊く

わからないの  わからないの

どこが痛いのかわからないの 



「本当に痛いの?」 と君が訊く

わからないの  わからないの

本当に痛いのかわからないの 



痛い  痛い

でも  一体どこが?

苦しい  苦しい

でも  一体なにが?



原因がわからないまま 

真か偽かもわからないまま 

痛みと苦しみに苛まれながらも 

歩き続けるより  他にはないのだ

♥ 「一人 ヒトリ 独り」

いつも 「狭い」 って思っていた家も

一人でいると　やたらと広く感じるね



自分が立てる音以外には　

ただ　水槽のモーターの音しか聞こえない

自分が笑う声以外には

ただ　テレビからの声しか聞こえない



外から聞こえてくる音は

電車の音　車の音　人の声

そんな音に耳を傾けながら

ただ一人の時間をすごす



一人だと　いつも以上に笑うんだね

一人だと　独り言が出てくるんだね

きっと　いつものにぎやかさを取り戻したくて

だから　いつもよりはしゃいでいるんだね



寂しい訳じゃないの

一人には慣れてるから

どっちかって言うと

一人の方が好きだから



ただ　いつも以上のこの静けさを

かき消したいだけ

だから　あたしは一人になると

いつも　歌うんだ



さあ

今日も歌お?

♥ 「後ろの正面 知らない」

「後ろの正面だあれ?」

そんなの知らないよ

もう振り返らない

振り返らないって決めたの



後ろを向いたままじゃ　前に進めない

例え後ろ向きに　一歩二歩と歩みを進めてみても

そのまま　頭から転んじゃうに決まってる

そんな無様な真似だけは　ごめんだね



「後ろの正面だあれ?」

そんなの知らないよ

もう振り返らないって決めたんだから

あたしは　前だけを見つめてゆくの



でもね　いつかあたしがもっと強くなったなら

そのときは　一度だけ振り向いてあげてもいいかな。

♥ 「葛藤 再び」

何も言ってはいけないの?

我慢しなければいけないの?

例え何か言ってやりたくても?

我慢しなければいけないの?



今のあたしは知ってるよ

あの頃の私も知ってたよ

二の舞にはさせたくないでしょ?

だから我慢してあげなくちゃ



でもだからって

あたしが我慢しなくてはいけないの?

私は我慢したのに

あたしは我慢しなくてはいけないの?



今のあたしは知ってるよ

あの頃の私も知ってたよ

二の舞にはさせたくないでしょ?

だから我慢してあげなくちゃ

♥ 「今更」

今更　何とち狂ったこと言ってんの?

そんなことする訳ないじゃない



今更　何ふざけた夢見てんの?

そんなことある訳ないじゃない



今まで散々やりたい放題やってきたくせに

今更　何言ってんの?



ふざけないでよ