♥ 「やさしさ」

「やさしい人になりたい」

そんなの、誰だって同じ。　僕だって、やさしくなりたいって思う。

でも、そう思って行動すると、自分はやさしいふりをしているだけだって思えてくるんだ。



自分がやさしいかどうかなんて、自分ではわからない。

さっきも言った通り、自分はやさしいふりをしているだけだと思うから。



自分がやさしいかどうかは人が決めることなんだ。

自分ではやさしくなんかないって思っていても、

人がやさしいと思っていたら、その人はやさしい人になるでしょう?



やさしい人は、自然と必要とされる。

意地の悪い人なんて、誰も必要にはしないでしょう?



やさしい人がそばにいると、自然と幸せになる。

意地の悪い人がそばにいても、誰も幸せにはならないでしょう?



自分がやさしいふりをしているだけだと思っていても、人はやさしい人だと思う。

やさしい人は必要とされる。

やさしい人がそばにいると幸せになる。



・・・僕は、そう思っているよ。

♥ 「救いの手」

　　「あれもしたい これもしたい」 と

　　手が回らない最近の僕は

　　「そんなに出来る訳がない」 と

　　言われて　強い恨みを覚える

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あれもしなきゃ これもしなきゃ」 と

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なんだか多忙な最近の僕は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「こんなに出来る訳がない」 と

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　思って　深い哀しみを覚える

強い恨みから込み上げてくる怒りと

深い哀しみから込み上げてくる涙は

僕の心を埋め尽くして

奈落の底へと突き落とす

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嗚呼　堕ちていく僕は夢を見た

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　誰かが優しく手を差し伸べてくれる夢

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　目を開くと其処にあるだろうか

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　僕を救ってくれるだろう手は...

 

♥ 「違い」

「人は皆　一人一人違うもの」 なんだ

顔も 声も 性格も 全て違うんだ

だから　自分が出来ても人は出来ないかも

そして　人が出来ても自分は出来ないかも



走るのが速い人　もいるし

歌が上手な人　もいて

体が強い人　もいれば

体が弱い人　もいる



皆それぞれ違うんだから

人と同じでいようなんて思っちゃいけない

自分がどういう体なのかを

きちんと自覚していなくちゃいけない



それが出来たのであれば...

さぁ、行っておいで。　皆のところへ。

♥ 「僕は鳥。 ～耐えられなくてごめんなさい～」

　　とうとう僕は羽を休めてしまった

　　休んでいる暇なんかなかったのに

　　とうとう僕は小枝にとまってしまった

　　急がなければならなかったのに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どんなに悔やんでも　もう手遅れだ
　　　　 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　僕は羽を動かすのを止めてしまった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どんなに恨んでも　もう手遅れだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　僕は木に降り立ってしまった 

　　青空を求めて恐る恐る空を見上げると

　　やっぱり空はどんよりと曇っていて

　　そんな空がちょっぴり辛くって

　　僕は傷んだモノをぎゅっと抱きしめる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんなとき後ろから光が差し込んできて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　振り返ると美しい空が顔を覗かせていて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな空がとっても嬉しくって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　僕は痛んだモノをすっかり忘れる

 

♥ 「僕は鳥。 ～目的地へ～」

最近僕は　少し疲れた

遠い場所まで行かなければならないからね

最近僕は　少し疲れた

それでも羽を休める訳にはいかないんだ

早く　その場所へ行かなければならないのだから



最近僕は　調子が悪い

ずっと羽を動かし翔び続けていたからね

最近僕は　調子が悪い

それでも羽を休める訳にはいかないんだ

早く目的地へ着かなければならないのだから



たとえどんなに疲れていても　調子が悪くても

羽を休める訳にはいかないんだ

目的地まで・・・あと少し。